坂出事業所では、2007年度までにコークス製造工場から大気排出されるベンゼン量を削減するため、「排出量10t/年以下」を目標に下の(1)~(4)の対策を講じてきました。
- (1) コークス炉蓋および枠の更新
- (2) 石炭装入時の燃焼方式改善
- (3) ベンゼン回収装置の設置
- (4) 設備の密閉化
しかし、2007年度のベンゼン排出量実績から、さらなる排出削減対策を実施しなければ目標達成は難しいと判断し、2008年度からの3ヵ年で(5)~(7)の対策を計画・実施してきました。
- (5) 排気ラインに水スプレーによる排ガス除外設備を導入(38t/年削減効果)
- (6) その後の工程に、油洗浄装置を導入(23t/年削減効果)
- (7) 最終的に燃焼装置への排ガス導入(27t/年削減効果)
その結果、2011年度のベンゼン大気排出量は10tとなり、目標を達成することができました。
コークス製造工場は非常に大きなプラントであり、ベンゼンの排出削減には関係者の地道な作業の積み重ねが必要不可欠であったことから、多くの時間と労力を費やしました。排出源は、現場による目視調査や図面の確認に加えて、周囲の環境分析などを実施することで洗い出しました。排出源に対する対策は、工程の見直しや適当な設備を導入するといった要領で進めました。また、爆鳴気の形成防止や逆火防止など安全対策に安全性事前評価(SA:Safety Assessment)を積極的に取り入れ、万全の注意を払っています。

排ガス燃焼装置



