
三菱化学グループでは、2011年度は、中期経営計画APTSIS 15における生産部門の保安安全に関する方針“安全第一”のもと、安全活動を推進しました。たとえば目標の一つ「現場第一線のプロとしての意識改革」においては、責任ある行動を取る意識づけ、基本動作訓練、法令およびコンプライアンス教育、人の行動に焦点をあてた過去事例の教育などの活動を行いました。
その結果、2011年度のMCCグループの休業度数率※1は、目標とした0.2以下を達成し、三菱化学単独で0.08、グループ全体で0.12でした。
この5年間の休業災害のうち、53%が行動災害と呼ばれる「挟まれ・巻き込まれ」「墜落・転落」「転倒」、24%が化学工場特有の「薬傷・熱傷」であり、これらで全休業労働災害の約80%を占めています。この結果は、基本操作・基本動作における危険予知の不足や指示確認不足、連絡ミスなどのコミュニケーション不足を表しており、その原因の一つはベテラン層の減少に伴う現場対応力の低下と考えられます。
こうした状況を踏まえて、作業者が危険予知を確実に実施することができるように、体感教育研修(2011年度は三菱化学の従業員約1,900名、グループ会社社員約2,000名(国内1,500名、海外500名)が受講)やハットヒヤリ活動などを強化しています。また、過去の事例を対策に活かしていくために、各種災害情報の検証・共有化をグループ内で推進しています。また、重要なハットヒヤリ事例とともに軽微労働災害事例についてもグループ内で共有化することを進め、軽微な段階での事故情報を先取りし、災害の芽を摘む活動を進めています。
※1 休業度数率:100万延べ労働時間あたりの休業災害による死傷者数

安全で衛生かつ健康的な職場づくりの推進
愛普科精細化工(蘇州) 行政科長
陳 文雅
2011年、愛普科精細化工(蘇州)有限公司は「安全第一、予防中心、総合管理」との国の安全方針に基づき、会社の安全方針に沿って、安全活動を全員参加で進めてきました。過去の安全活動を振り返ってみますと、安全教育を12回、安全パトロールを12回実施し、292項目のハットヒヤリを発見し、そのうち、287項目ついては、改善を完了させました。これからも、グループ会社との交流を深め、より合理的な安全教育体制をつくり、安全、衛生かつ健康的な職場づくりに取り組みたいと思います。
安全活動の6ポイント