従業員とともに

KAITEKIの実現の担い手である従業員の能力が最大限に発揮されるように、さまざまな取り組みを行っています。
方針

基本的な考え方

三菱化学グループでは、企業の持続的発展のため、「人づくり」と「良き組織・文化の構築」を両輪として、会社と従業員一人ひとりが信頼と責任に基づく自立的な関係を築きながら、それぞれ責任を果たしていくことが必要であると考えています。この考えのもと、「人づくり」「組織・風土づくり」「仕事と生活の両立支援」の3つを重視しながら、従業員一人ひとりと誠実に向き合い、成長に応じたやりがいのある仕事を提供し、それぞれの能力が最大限に発揮されるようさまざまな取り組みを行っています。

三菱化学人事方針

三菱化学人事方針
 
三菱化学 執行役員人事部長 二又 一幸

企業の持続的成長のための人事戦略

三菱化学 執行役員人事部長 二又 一幸

三菱化学グループの中期経営計画APTSIS 15における経営課題である「事業構造改革への対応」および「グローバル化への対応」が人事戦略においても主要なテーマと考え、具体的なアクションプランを定めて、実行しています。

「事業構造改革への対応」については、要員バランスの適正化を進めながら、事業競争力強化のために戦略的な人材配置を行っていきます。「グローバル化への対応」に対しては、今後増加する海外企業とのM&Aやアライアンス、パートナーシップなどを構築し、マネジメントできるグローバルな視野をもった人材の育成と、ナショナルスタッフの育成・活用にも引き続き注力していきます。

また、部門を越えた人事流動の促進、組織活力と競争力を高めるために、2011年に改正した人事処遇制度の浸透、ワークライフバランスの追求、さらには人材育成システムの深化などに継続的に取り組むことで、企業の持続的成長のための人材の確保と、その人材を育て活かす組織の力の強化をめざします。

活動・実績

人づくりへの取り組み「自ら考え、実行できる人材の育成をめざして」

人材育成の基本的考え方

人材の成長には、仕事を通じた学びの「OJT※1」、仕事とは別の機会を利用して学ぶ「OffJT※2」、そして自分自身でさまざまな方法で学習する「自己啓発」の3つが大切だと三菱化学では考えています。この3つは関連し合い、互いに補完することで、より有効なものになります。三菱化学では、この3本柱を基軸に、さまざまな成長支援を行っています。

※1OJT:On the Job Training ※2OffJT:Off the Job Training

人材成長の3本柱

人材成長の3本柱
 

三菱化学グループ研修体系

三菱化学グループ研修体系 拡大して表示する
マネジメントシステム
三菱化学では、目標管理による評価システムを2001年から導入しています。現在、全社員に適用しており、必ず年1回、期初に目標設定面談および業績評価面談を実施しています。2011年度は、期中にも面談を行う仕組みを導入し、人事制度のさらなる浸透と評価の納得性の向上に努めています。
次世代経営者の育成

三菱化学グループは、次世代の経営者を早期に育成することを目的とした、「三菱ケミカルホールディングス・ビジネスカレッジ総合コース」に参画しています。1年3ヵ月に及ぶプログラムでは、グループ各社から推薦に基づき選ばれた従業員が、経営リテラシー教育、ケーススタディ、課題研究などを通じて実際の事業運営、戦略策定・実行に資する力を獲得していきます。

たとえば、プログラムの一つである「役員塾」では、現役の役員が講師となり、自らの経験を踏まえた講義が実施されます。講義後は役員と参加者との間で対話や討議を行い、経営者の志や現状の課題を次世代に伝承・共有し、今後の実践につなげていきます。

研修終了後は、学びの成果を実践に活かすための配置や任用を通じて、研修に参加した従業員の経験を拡大し、成長を促進していきます。
グローバル人材の育成
グローバル研修の様子 グローバル研修の様子

三菱化学グループでは、「グローバル化への対応」を経営上の課題と認識しており、生産拠点の海外進出や中国・インドなど新興国マーケットを中心とした海外での事業拡大など、積極的な事業のグローバル化を図っています。これに伴い、人材育成の面でM&Aやアライアンス、パートナーシップの構築などに対応できるグローバル経営人材を育成するため、従来からの諸研修に加え、新たな取り組みを始めています。

海外業務未経験の若手従業員を対象に2010度から開始した「グローバル要員育成プログラム(初級)」について、2年目となる2011年度は、最もビジネスが活発な地域である中国を研修地に選び、現地法人などの訪問、現地経営幹部からの講話、ナショナルスタッフとのディスカッション、海外ビジネスに関わる課題研究などを行いました。参加した従業員からは「グローバルスタッフとして活躍したいとの挑戦意欲が一層高まった。将来に向けて、自分自身のフィールドを広げ、必要な能力を身に付けていきたい」などの感想が寄せられました。

また、グローバルに活躍できる人材の裾野を広げるべく、従前からの海外実務研修制度を見直し、2011年度後半に、「海外ビジネスチャレンジ制度」として再発足しました。これにより、海外への派遣先や時期、期間などに関する選択肢が増え、より多くの従業員が、海外で語学研修や実務実習の経験を積めるようになりました。
活動・実績

挑戦する場、気づきの機会の提供

三菱化学では、通常の人事異動や部門内ローテーションに加え、社員自らが職務やキャリアに関する希望を表明し異動できる制度を設けています。

この制度には、募集された案件に希望者が応募する「公募」、自ら希望する職務への異動を申し出る「社内FA」、元の職場へ戻ることを前提として育成のために2年から3年間ほかの職務へ異動する「社内インターン」の3種類があります。2011年度は、この制度のさらなる利用促進を図るため、申請書の統一などによる使い勝手の向上、従業員への周知方法の工夫などに、引き続き取り組みました。

また、2006年度からは、自らのキャリア形成を主体的に考えるためのプログラムの一つとして、「キャリアカウンセリング制度」も導入しています。これは社内に専門資格を有する従業員(キャリアカウンセラー)を配置し、キャリアに関する悩みなどをいつでも相談できる制度です。キャリア形成に取り組む従業員に対して、気づきの機会を提供し、「これまでのキャリアの棚卸し」「自己の再発見」という観点から個別に支援を行っています。

キャリアカウンセラー相談件数

キャリアカウンセラー相談件数

公募/社内FA/社内インターンの実績

年度
制度名称200920102011
公募募集(名)171913
応募(名)422513
適用(名)1066
社内FA(名)100
社内インターン(名)114
 
活動・実績

組織・風土づくりへの取り組み「誰もが働きやすい組織・企業風土つくりをめざして」

三菱化学グループでは、一人ひとりの従業員がお互いの価値を尊重し、いきいきと働くことができる風土づくりに向けて、ダイバーシティの推進に積極的に取り組んでいます。
女性活躍推進への取り組み

性別に関わりなく一人ひとりの従業員が活躍できる会社であること、活力ある従業員が集う魅力ある会社であることをめざし、三菱化学では2008年に「女性活躍推進宣言」を策定。この宣言で掲げる目標値を指針に、女性に必要とされるキャリアサポート制度として、海外転勤同行休職、転勤一時見合わせ制度、勤務地自己申告制度を設けています。また、育児・介後などに関するワークライフバランス支援制度なども継続的に利用されています。「女性活躍推進宣言」の推進など、必要とされるさまざまな支援を継続しています。

女性活躍推進宣言の目標値(%)

年度
項目200920102011目標値
管理職比率4.64.64.920以上
採用
比率
事務32413940以上
技術9161420以上
管理職比率目標値は2025年度、採用比率目標値は2015年度
水島ハルシオンアクティビティ 水島ハルシオンアクティビティ

女性の活躍を推進する取り組み事例

水島事業所では、2009年より女性社員の活躍推進に関するプロジェクトを立ち上げ、中長期的なキャリアプランの策定や業務分析の実施、社員と職制の意識改革を目的とした研修などに取り組んできました。

2011年度には事業所の諸課題に対するグループワークを実施。そこでの提言を具現化する組織として「水島ハルシオンアクティビティ」が新設され、現在も継続的に活動を進めています。

また、男性の育児休暇取得の実績などが評価され、「おかやま子育て応援宣言企業」として岡山県知事から表彰されるなど、男女問わずにいきいきと仕事に取り組める職場環境の整備に努めています。

同様に、各事業所ごとに、女性社員がいきいき活躍できる風土づくりに取り組んでいます。

 

2010年度に導入された仕事と生活の両立支援制度(男女に関わりなく取得可)

1. 海外転勤同行休職

配偶者が海外転勤に同行する場合、3年を上限として休職できる制度

2. 転勤一時見合わせ制度

育児期間中の一定期間において住居の移転を伴う人事異動がなされず、現勤務地で業務を継続できる制度

3. 勤務地自己申告制度

配偶者が遠隔地に居住し、仕事と生活の両立に大きな支障をきたす何らかの家庭事情を抱える場合、配偶者の居住地への転勤を自己申告できる制度

仕事と生活の両立支援制度の取得状況

年度
制度名称20092010 2011
産前産後休暇(名)※167 ※36259
育児休職(名)123 ※3126116
育児短時間(名)192211210
介護休職(名)0 ※322
介護短時間(名)113
不妊治療休職(名)010
不妊治療費補助(件)302931
海外転勤同行休職(名)※2-31
転勤一時見合わせ(名)※2-10
勤務地自己申告(名)※2-53
※1 産前産後休暇は女性のみ取得可能。その他の支援制度は男女ともに取得可能 ※2 2010年度に導入された仕事と生活の両立支援制度 ※3 2010年度レポートより三菱化学籍従業員(グループ会社所属従業員含む)の取得人数を記載
 

Front Runner

仕事と家庭の両立支援制度取得者(海外同行休職) 三菱化学 四日市事業所 事務部 大橋 三千

仕事と家庭の両立支援制度取得者(海外同行休職)

三菱化学 四日市事業所 事務部
大橋 三千

2010年に夫がアメリカ勤務となり、しばらく単身赴任で国内で勤務していましたが、海外転勤同行休職が導入され、上司も背中を押してくれたので取得を決めました。この制度のおかげで会社を辞めずに済みました。温かく送り出してくださった職場の方々にも感謝しています。

休職後、周りから「自分が同じ状況になった時、制度を使えば仕事を続けられると安心した」と言われ、同じような悩みを抱えている人は結構いるのだと実感しました。また、アメリカでの生活を通して、これまで接点のなかった職種や立場の方々にもお会いでき、今後のキャリアを考える良いきっかけになっています。復職後は、休職前の業務はもちろんのこと、 新しい分野にも挑戦したいです。

Front Runner

育児休職と育児短時間を取得 三菱化学 購買部 杉田 真紀

育児休職と育児短時間を取得

三菱化学 購買部
杉田 真紀

2009年9月に第1子を出産し、約1年間の育児休職取得後、2010年9月に復職しました。復帰後は短時間勤務制度を利用し、勤務しています。復帰後半年間は、子育てと仕事のバランスをとるのが難しかった場面もありましたが、現在では周囲の理解もあり、休職前と同等の業務を担当しています。育児中は、突発で休暇を取得することもあるため、現在の職場では、必ず2人体制で業務を行う体制を組んでいただいています。2012年9月頃から第2子出産のため、産前産後休暇および育児休職を取得する予定です。復帰後は、また仕事と家庭の両立をめざしたいです。

採用活動におけるダイバーシティの推進

三菱化学では、事業構造の変化やグローバル化に対応し、多様な人材が集うことで組織がより活性化することを期待して、採用活動においてもダイバーシティの推進に取り組んでいます。具体的には、グローバル化への対応として、国内および現地法人において積極的に外国人の採用に取り組んでいます。また、大卒は既卒者が卒業後3年間は新卒枠で応募できるよう、応募資格を拡大しているほか、キャリア(経歴者)採用についても積極的に実施しています。

なお、2011年度の新卒採用は64名、そのうち外国人の採用は3名でした。2011年は、中国(上海・大連)およびシンガポールで採用活動を行いました。採用後は、国籍に関係なく、日本人従業員と同様のローテーション、処遇、教育研修などを実施し、将来の貴重な戦力として育成を図っています。
障がい者能力発揮の支援

ノーマライゼーションの理念のもと、障がい者が責任ある仕事を担うことで成長し、社会に貢献することを支援するため、1993年に特例子会社である(有)化成フロンティアサービスを設立し、職場環境の整備を進めています。特例子会社は、情報処理サービスや印刷全般、三菱化学からの委託業務が主な事業内容となっており、2011年6月時点で障がい者80名(全従業員122名)が、黒崎本社と四日市営業所でそれぞれの能力を発揮しながら勤務しています。

なお、2011年度の障がい者雇用率は2.09%で、2001年に法定雇用率1.80%を達成して以来、毎年、法定雇用率を大きく上回る水準を維持しています。

障がい者雇用率の推移

障がい者雇用率の推移 ※ 三菱化学における障がい者雇用率制度適用会社も含む。

Front Runner

障がい者と健常者が一体となったチャレンジ集団に (有)化成フロンティアサービス 常務取締役 佐藤 健一

障がい者と健常者が一体となったチャレンジ集団に

(有)化成フロンティアサービス 常務取締役 
佐藤 健一

(有)化成フロンティアサービスでは、障がいをもつ人がいきいきと働けるように、ハード面とソフト面で職場環境に配慮していますが、特別扱いはしていません。それは、障がいをもつ人も健常者も一体となったチャレンジ集団をめざしたいと考えているからです。

会社運営を行っていく上で、常に心がけていることは「人間の集団として誇れる会社」にすることです。そのためには、皆が仲良く、のびのびと切磋琢磨して働ける会社でなければなりません。一方で、年齢を重ねていくと、その年齢に応じてさまざまな現象が現れるという現実もあります。そうしたなかにあっても、一人ひとりに仕事をする喜びを感じてもらい、社会へ参加し貢献していることを実感してもらう環境を整えなければならないと思っています。

 

Front Runner

快適な職場づくりをめざして (有)化成フロンティアサービス 企画管理部 企画グループGM 安田 篤(下肢障がい)

快適な職場づくりをめざして

(有)化成フロンティアサービス 企画管理部 企画グループGM 
安田 篤(下肢障がい)

私はコンピュータシステムの管理、社内教育、企画業務を担当しています。当社では注文をいただいた仕事に対し、お客様の満足を第一に、一人ひとりが向上心をもって業務に取り組んでいます。また、一層のレベルアップを図るため、2年前から社内教育に力を入れています。「いきいきと働ける職場づくり」「リーダーとしての心構え」といったテーマのグループ討議や、メンタルヘルスの講習会などを行い、心身両面からのケアを行っています。今後も社員のモチベーションアップにつながるよう教育体制を充実させ、皆で快適な職場をつくりたいと考えています。

ベテラン従業員能力の活用
三菱化学では、「シニアパートナー制度」を設けて、定年退職後も引き続き働く意思と能力のある従業員の再雇用を行っています。2011年度は、定年退職を迎えた192名のうち、約80%にあたる160名の従業員がこの制度を利用し、再雇用されました。今までの業務経験で得たノウハウや技術を次世代に継承していくために、後輩の指導にあたるなど、ベテランとしての能力を活かして勤務しています。
活動・実績

仕事と生活の両立支援のために 「総労働時間削減の促進」

三菱化学グループでは、男女問わず、仕事と生活の調和(ワークライフバランス)を図ることが生産性や働きがいの向上につながると考えています。この考えのもと、三菱化学では、全従業員が健康で充実した毎日が送れるよう、総労働時間削減への取り組みを行っています。
業務効率化による時間外・休日労働の削減と長時間労働の解消 

三菱化学では、所属長が部下の業務内容や労働時間を正しく把握し、業務のムリ・ムダを排除するとともに、職場内の業務分担を適正に保つことにより、時間外・休日労働や長時間労働の削減に取り組んでいます。

加えて、社内説明資料の簡素化や会議開催時間の見直し、週1回のノー残業デーの設置、平日20時以降の本社オフィスの消灯など、業務効率化を促すさまざまな取り組みを行っています。2011年度は、プラントの大型定期修繕や震災対応、交替勤務者の休日増に伴う補勤の増加等により、時間外労働、休日労働時間が若干増加しましたが、過去からの長期的な視点では減少傾向にあります。
 

時間外・休日労働時間の推移

時間外・休日労働時間の推移
年次有給休暇取得向上への取り組み

三菱化学では、従業員のゆとりとメリハリのある生活をめざし、計画年休(年3日)の設定、「ライフサポート休暇」の導入など、計画的に休暇が取得できる環境づくりに努めています。「ライフサポート休暇」は年1回、2日連続で有給休暇を取ると、もう1日「おまけ」の特別休暇が取得できる制度です。これによって連続3日、土日を含めると連続5日の休暇を取ることができるため、従業員の長期休暇取得への意識づけになっています。なお、30・35・40・45・50・55歳の従業員は、「おまけ」の特別休暇が3日となり、さらに長期間の休暇取得が可能です。

また、従業員の自主的な社会貢献活動を支援するため、ボランティア休暇(5日)、ボランティア休職(3年)、ドナー休暇(必要日数)も設けています。

ライフサポート休暇取得率の推移

ライフサポート休暇取得率の推移(一般社員)

有給休暇取得率の推移

有給休暇取得率の推移(一般社員)
 
交替勤務形態の変更
三菱化学の各事業所において交替勤務で働く従業員は現在、4班3交替が一般的になっています。しかし、ゆとりある交替勤務をめざし、事業内容と各事業所の特性を勘案して、5班3交替など多様な勤務形態へ移行する検討を進めています。

5班3交替シフトの例

123456789101112131415161718192021222324252627282930
A111133332222111133332222
B3333222211
C333322221111
D3222211113333222211113
E2211113333222211113333
<凡例>
勤務内容
公休日
11直 6:45 - 15:00
22直 14:45 - 23:00
33直 22:45 - 7:00
日勤 8:30 - 16:45
※ 日勤期間中は、連続休暇取得が可能
2011年第5回ワークライフバランス大賞 優秀賞受賞

2011年第5回ワークライフバランス大賞
優秀賞受賞

三菱化学は、2011年11月、日本生産性本部が主催する「ワークライフバランス大賞」において、優秀賞を受賞しました。

主に、(1)総労働時間削減に向けて業務の効率化による所定外労働時間の削減や長時間労働の解消に取り組んでいること、(2)交替勤務者の休日増加や5班3交替勤務への段階的移行を打ち出すことで勤務負担減少に取り組んでいること、(3)とりわけ女性社員のキャリア不安解消のため「転勤一時見合わせ制度」「勤務地自己申告制度」「海外転勤同行休職制度」を2010年に導入したこと、が評価されました。

 
活動・実績

人権文化の定着をめざし、人権教育・啓発を継続

三菱化学グループでは、1980年に人権啓発推進要綱を制定し、これまで人権教育・啓発を継続してきました。当初から企業としての社会的責任において取り組んでおり、現在では海外現地法人を含めて人権問題への正しい理解と認識を深めると同時に、「国連グローバル・コンパクト」の10原則の規範に則った企業活動を行うための研修を推進しています。

毎年、時宜にあった重点課題を立てて取り組んでおり、2010年度に「部落問題の再理解・再認識と差別意識の払拭、セクハラ・パワハラなどのハラスメントの防止」を掲げ、3年計画で研修等を実施しています。2011年度は、役員や派遣社員なども含め、グループ内で働くすべての従業員を対象に、集合研修を海外事業所を含めて432回開催し、延べ10,019名が受講しました。さらに、社内イントラネットを使った「人権E-研修」も継続して実施し、延べ20,364名の従業員が受講しました。なお、集合研修を受講した従業員は、全従業員の約41%にあたります(役員・経営幹部等は毎年受講)。

人権教育研修の実績

年度
研修項目200920102011
集合研修回数(回)328406432
人数(名)10,0499,68410,019
人権E-研修 回数(回)444
人数(名)13,93016,74220,364
海外研修 国(ヵ国)120
回数(回)420
海外人権事情調査含む

2011年度 集合研修受講後アンケート結果

2011年度 集合研修受講後アンケート結果
また、採用選考において、一切の差別を排除しています。近年問題になっているHIVなどの感染症や性同一性障がいなどが、万が一、入社後に明らかになった場合も、本人のプライバシーに十分配慮し、対応マニュアルに沿って適切な対応を行っています。

人権啓発推進要綱(前文)

三菱ケミカルホールディングスグループ企業倫理憲章のもとで、人権啓発の重要性を認識し、企業としての社会的責任において、三菱化学グループ内に部落問題をはじめとする人権問題に対する正しい理解の輪を広げ、差別やハラスメントを見抜き、許さない企業づくりをめざし、ここに人権啓発推進要綱を定める。

活動・実績

従業員意識調査の実施

三菱化学グループでは、2006年度から2~3年ごとに従業員意識調査を実施しています。2011年度は、国内および駐在員の約90%にあたる24,545名に、調査の協力をいただきました。従業員の満足度や職場環境など多様な項目を調査し、従業員の声を経営諸施策に反映させるべく取り組みを行っています。
活動・実績

良好な労使関係の構築

三菱化学では本社・地区、黒崎、四日市、直江津、水島、坂出、鹿島、筑波、小田原の単位組合があり、これらの単位組合は連合会(三菱化学労働組合連合会)を構成しています。2012年3月末現在、組合員数は5,200名で三菱化学籍従業員の63%を占めています。連合会、各単位組合とも上部団体には加入しておらず、「企業とともにある」との運動理念に立ち、活動を展開しています。また、健全な労使関係の維持・強化を重視し、社長以下経営幹部との年2回の経営協議会を開催するなど、労使で定期的な協議を行っています。

なお、三菱化学グループ各社においても労働組合を有する会社があり、いずれも健全で良好な関係を維持しています。

Front Runner

三菱化学労働組合連合会 三菱化学労働組合連合会会長 久木野 保治

三菱化学労働組合連合会

三菱化学労働組合連合会会長
久木野 保治

三菱化学の生命力は紛れもなく「人」であり、だからこそ、人を活かす経営とこれに対する信頼が労使関係の原点であると考えます。この関係を、より一層強化すべく、経営の最前線と現場の第一線を結びつける活動、すなわち経営のパートナーかつチェック機能として、経営協議会等を通じ、労使による率直な意見交換を行いながら、その役割をしっかりと果たしていきます。

また、三菱化学グループが存続するための大前提が、「安全」と「コンプライアンス」であるということを私自身もしっかりと肝に銘じ、三G協(三菱化学グル-プ労働組合協議会)等を通じて、各種情報の共有と相互の交流を深め、グループに集う労働組合相互のさらなる連携強化にも努めていきます。

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