三菱化学グループでは、「グローバル化への対応」を経営上の課題と認識しており、生産拠点の海外進出や中国・インドなど新興国マーケットを中心とした海外での事業拡大など、積極的な事業のグローバル化を図っています。これに伴い、人材育成の面でM&Aやアライアンス、パートナーシップの構築などに対応できるグローバル経営人材を育成するため、従来からの諸研修に加え、新たな取り組みを始めています。
海外業務未経験の若手従業員を対象に2010度から開始した「グローバル要員育成プログラム(初級)」について、2年目となる2011年度は、最もビジネスが活発な地域である中国を研修地に選び、現地法人などの訪問、現地経営幹部からの講話、ナショナルスタッフとのディスカッション、海外ビジネスに関わる課題研究などを行いました。参加した従業員からは「グローバルスタッフとして活躍したいとの挑戦意欲が一層高まった。将来に向けて、自分自身のフィールドを広げ、必要な能力を身に付けていきたい」などの感想が寄せられました。
また、グローバルに活躍できる人材の裾野を広げるべく、従前からの海外実務研修制度を見直し、2011年度後半に、「海外ビジネスチャレンジ制度」として再発足しました。これにより、海外への派遣先や時期、期間などに関する選択肢が増え、より多くの従業員が、海外で語学研修や実務実習の経験を積めるようになりました。
グローバル研修の様子
水島ハルシオンアクティビティ
※ 三菱化学における障がい者雇用率制度適用会社も含む。




企業の持続的成長のための人事戦略
三菱化学 執行役員人事部長 二又 一幸
三菱化学グループの中期経営計画APTSIS 15における経営課題である「事業構造改革への対応」および「グローバル化への対応」が人事戦略においても主要なテーマと考え、具体的なアクションプランを定めて、実行しています。
「事業構造改革への対応」については、要員バランスの適正化を進めながら、事業競争力強化のために戦略的な人材配置を行っていきます。「グローバル化への対応」に対しては、今後増加する海外企業とのM&Aやアライアンス、パートナーシップなどを構築し、マネジメントできるグローバルな視野をもった人材の育成と、ナショナルスタッフの育成・活用にも引き続き注力していきます。
また、部門を越えた人事流動の促進、組織活力と競争力を高めるために、2011年に改正した人事処遇制度の浸透、ワークライフバランスの追求、さらには人材育成システムの深化などに継続的に取り組むことで、企業の持続的成長のための人材の確保と、その人材を育て活かす組織の力の強化をめざします。