 |

 |
 |
 |
 |
 |
 |
| ボタニカルアート(植物細密画)とテクニカルアート(機械の構造画)はモチーフの違いはあるが、高精細かつ壮美な表現を特徴とし、解説図として情報伝達機能を有している点で共通しています。しかし、次第に解説的な役割は薄れ、代わりにその精確な描写が着目され細密壮美な画風は観るものを魅了し、芸術品へと地位を高めていきました。これら二つを巧みに融合できれば、今までにないユニークな表現を創作できるのではないかと考えました。 |
|
 |
 |
 |
 |
 |
|
村山君の制作テーマは「有機的なもの」と「無機的なもの」とを「精密」という手法によって融合させることにあります。その直接的モチーフ(動機)となったのが「ボタニカル・アート」と「テクニカル・イラストレーション」という描く対象が正反対であるものの、精密画であることを共通項とする2つの描画様式でした。抱いた青写真は本来よりCGによる作家活動に夢抱く彼の脳裏で、ひらめくようにしてそのイメージを広げたようです。そして私の助言ももどかしいかのごとく、次々に作品を制作し始め、現在もその活動を続けております。昨今では、「この制作活動の中から得たものは?」の私の問いに対し、「有機的なものの徹底的追求(精密)に付きまとう『グロテスク』の抑止力として、無機的なものの精神性があるように感じる」というようなことを述べておりました。彼の感じとったその「端粛(厳かなるバランス/相対するものの拮抗状態)」を、さらに磨き上げていってもらいたいために、新たなるモチベーションとしてもらうべく、今回の応募作品を推薦申し上げる次第でございます。(日原 広一) |
|
 |
 |
 |
 |
 |
ボタニカルアートとテクニカルアートという異分野を融合させる、今まで有りそうで無かった世界を創造したところに、この作品のユニークさが存在します。自然の創造物たる植物の姿には、ただ外見の美しさだけでなく、構造体としての美しさをも内包されていることがよく理解出来ます。
その表現手法の巧みさと共に、着眼点を高く評価したい作品です。 |
|