GREETING ごあいさつ

MITSUBISHI CHEMICAL
JUNIOR DESIGNER AWARD

実行委員会 委員長

水野 誠一

「MITSUBISHI CHEMICAL JUNIOR DESIGNER AWARD」の使命

今年は、「MITSUBISHI CHEMICAL JUNIOR DESIGNER AWARD」として8年目を迎え、まずもってこのアワードを支えてくださった皆さまに、心より御礼を申し上げます。

20世紀はあらゆる分野でデザインが進化した時代であり、かなりのスピードでデザインレベルが上昇してきました。もはや「グッドデザイン」は当たり前になったといえましょう。
しかし一方では、「デザインの同質化」という現象も起こっています。皮肉なことに、単に高品質やグッドデザインだけでは差異化ができない時代になったのです。
グローバルスタンダードともいえる「文明的デザインレベル」の進化にあわせて、デザイナーの個性や歴史的背景などをより鮮明に打ち出さねばならないという「文化的差異化」が追いつかなくなったことの現れでもあります。

この問題を打破するためには、「20世紀の常識」に囚われることなく、「新たな常識」へのパラダイムシフトをはかる必要があります。そこでは東洋独特の「自然共生感覚」や、「和の伝統への回帰」などだけでなく、現代の「アニメ文化・オタク文化」への対応など、大胆で自由な発想が求められているのです。ますます激しさを増す国際競争の中で、日本を代表する若手デザイナーの誕生が期待される所以です。

今後も、学びの成果の集大成ともいえる卒業制作に、学生ならではの大胆な挑戦を期待していきたいものです。その中にこそ、時代の停滞を切り拓く大きなヒントが潜んでいると信じているからです。

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